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2024.10.02
- コラム
ピアノが弾けないと保育士にはなれない…?
学び方・練習方法とは?
保育士は、「ピアノが弾けないといけない」というイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。実際に保育のなかでは、子どもと歌を歌うときにピアノを弾く場面があり、保育士資格の取得を目指す学校ではピアノのカリキュラムがあります。
しかし、保育士を目指す人のなかには、ピアノが苦手な人やピアノを弾いたことがない人もいるでしょう。
この記事では、「ピアノが弾けないと保育士にはなれないのか」を解説します。ピアノの学び方・練習方法についても解説するので、ピアノに苦手意識を持っている方は、ぜひ参考にしてください。
ピアノが弾けないと保育士にはなれない…?
ピアノが弾けない人でも保育士になることは可能です。しかし、現場ではピアノが必要となる場面が多くあるため、ピアノは弾けるに越したことはありません。例えば、歌を歌うときやお遊戯をするときなどにピアノの演奏が必要です。
子どもたちのペースに合わせて演奏し、一緒に歌い、情緒的な成長を支えたり、歌で言葉を覚えたりするために、ピアノは欠かせません。ピアノが弾けることで、子どもへの働きかけと保育の幅が広がるのです。
保育園のなかには、ピアノを使わない保育園もあります。ピアノを置くスペースがない小規模な保育園や周辺施設への騒音対策を行っている保育園などでは、ピアノ以外の方法で歌を教えます。また、イベント時のみピアノを使用する保育園であれば、他の保育士と交代でピアノ伴奏を行うことも可能です。
ピアノが弾けなくても保育士にはなれますが、現場での必要性を理解し、少しずつ習得を目指すことが望ましいです。自分のペースで練習し、子どもたちと楽しい音楽の時間を共有できるようになりましょう。
保育士に求められるピアノの技術レベル
保育の現場では、ピアノを弾くことが求められます。しかし、演奏家のような高いピアノスキルは不要です。子どもたちが、音楽に合わせて歌える程度の伴奏ができれば、特に問題はありません。
保育士に求められるピアノ技術のレベルは、一般的にバイエル終了レベルと言われています。バイエルはピアノ初心者向けの教本で、右手がメロディ、左手が伴奏という、ピアノ演奏の基本的なスキルを身につけることが可能です。
行事や発表会、卒園式などでは、少し難しいレベルの曲を弾くこともありますが、特別なテクニックを必要とするわけではありません。
さらに、ピアノを弾く技術だけでなく、子どもの顔を見ながら弾き歌いができることも重要です。どんなに演奏が上手でも、自分の世界に入り込んで演奏していては、良い保育とは言えません。子どもたちの表情に合わせて雰囲気を作り出すのも、保育士として大切な役割と言えるでしょう。
保育士を目指す学校でピアノの授業はある?
保育士の資格取得を目指す大学や専門学校では、ピアノが必修科目になっていることが多く、ピアノが苦手な方や全く弾けない方でも授業を通じて学べます。
多くの学校では、学生のピアノ経験に応じた授業を提供しており、自分のレベルにあった授業を受けることが可能です。授業は集団で行われることが一般的ですが、マンツーマンレッスンを提供している学校もあり、初心者でも安心して練習を重ねられます。
学校を選ぶときに、ピアノに関する科目や取り組みや練習設備が充実しているかを確認すると良いでしょう。
東京福祉保育専門学校では、ピアノ初心者の学生のために、オリジナルテキストを使用し、基礎から丁寧に教えています。さらに、たくさんレッスンしたい学生には、ピアノ教室の開放や無料の補講を行っているため、自分のペースでスキルアップすることが可能です。
詳しいカリキュラムや授業環境は、下記の詳細よりご確認ください。
保育士を目指す人のピアノの学び方・練習方法
ピアノを弾けるようになるためには、保育の大学や専門学校に通う以外にも、音楽教室に通う方法があります。しかし、音楽教室に通わなくてもピアノの技術を身につけることは可能です。
音楽教室に通わず、保育士として必要なピアノの技術を身につける方法は、下記の6つです。
- ・片手ずつ練習する
- ・遅いテンポから練習する
- ・動画を見て指の使い方を覚える
- ・自分の動画を撮って研究する
- ・慣れてきたら歌ってみる
- ・最後まで弾ききることを意識する
それぞれ解説します。
片手ずつ練習する
ピアノを練習するときは、片手ずつ進めることが重要です。いきなり両手で弾くと混乱しやすいので、まずは片手ずつ練習を進めましょう。練習の手順は、下記の通りです。
- 楽譜を読む
- 右手から練習
- 左手の練習
- 両手での演奏
まずは、楽譜を読むことから始めましょう。教本によっては音符にルビ(音階名)がふられているものもあり、楽譜を読むことで音符と音の名前が一致するようになります。
譜読みができたら、実際にピアノで弾いてみましょう。このとき、いきなり両手で弾かずに、右手だけを練習します。右手だけでもピアノが弾けるようになると、保育の現場で活用することが可能です。
右手のメロディだけを繰り返し練習し、上手に弾けるようになったら、左手の練習を始めてください。左手ができたら、両手での演奏に挑戦します。
ピアノは、両手で異なる動きを同時に行う楽器です。最初から両手をバラバラに動かすのは非常に難しいため、片手ずつ練習することで、効率良く技術を身につけられます。
遅いテンポから練習する
ピアノの練習を進めるうえで、曲選びはとても重要です。テンポの速い曲を選んでしまうと、指がついていかず弾けなかったり、音がきれいに響かなかったりして、上手くならないことがあります。そのため、ゆっくりしたテンポの曲を選んで、ピアノの練習を始めるのがポイントです。
また、速い曲を練習したい場合でも、最初はテンポを落として練習することが大事です。ゆっくり弾くことで、どこが難しいか、どこで間違えやすいかが分かるようになります。ゆっくりしたテンポで弾けるようになったら、少しずつテンポを上げていきましょう。速いテンポで弾けてもリズムが一定でなければ上手に聞こえません。遅いテンポから練習し、徐々にスピードを上げることで、曲に慣れ、一定のテンポで演奏できるようになります。
遅いテンポから弾くことで、自分の苦手な部分をしっかり理解できます。苦手な部分を把握し、克服することで、効率的に練習することが可能です。
動画を見て指の使い方を覚える
最近では、インターネットでたくさんのピアノ練習動画を見られます。初心者向けの動画も多く、自分に合った教え方の動画を見つけることが可能です。
動画を活用した練習のメリットは、再生速度を変更できることです。初心者のうちは、聞くだけでは分からなかったり、指の動きが速すぎてついていけないことがあります。また、「ピアノ 練習」などと検索すれば、ピアノを演奏する手元が映った「手元動画」も見つかり、実際の手の動きを見て練習することが可能です。
ピアノ教室の先生がアップしている動画をいくつか見比べて、自分が「分かりやすい」と感じる先生を見つけて練習すると良いでしょう。
自分の動画を撮って研究する
ピアノの上達を目指し、自分の演奏を動画や録音で記録してみるのも効果的です。弾いている最中は、集中していて、ミスに気づかないことも多くあります。演奏を録音しチェックすると、自分の演奏を客観的に聴けるため、どこでミスをしているかを確認することが可能です。
演奏を振り返ると、意外と上手に弾けていたり、改善点が見つかったりします。自分の演奏を客観的に聴くことは、ピアノの上達には欠かせません。
動画や録音を活用して自分の苦手な部分を把握し、部分練習を取り入れて練習していきましょう。
慣れてきたら歌ってみる
ピアノを弾くことに慣れてきたら、音符を歌いながら弾いてみるのもおすすめです。自分が正しい音を歌えているかを確認することで、音感を養えます。また、正しい音を歌いながら弾くことで、耳が鍛えられ、音程の正確さが向上するのです。
さらに、音符を見てすぐに音を判断できるようになるため、楽譜を素早く読める力が身につきます。音符を歌いながら弾くことで、視覚と聴覚の両方を使って音楽を理解でき、楽譜を読むスピードが速くなるでしょう。
音符を歌いながら弾くことで、楽譜の読解力を高めるだけでなく、音感やリズム感を向上させることにつながります。
最後まで弾ききることを意識する
ピアノの演奏中に間違えたり、つっかえたりすることはよくあります。しかし、緊張やプレッシャーに負けず、最後まで弾ききることを意識することが大切です。
演奏を最後まで続けることで、演奏後にどこが間違っていたか、どこを改善すべきかを振り返れます。途中で止めずに最後まで弾ききることで、全体の流れやペース配分を把握することが可能です。
また、練習中にミスを恐れずに弾き続けることで、実際の保育の現場でも落ち着いて演奏できるようになります。もし、保育の現場で途中で間違えたり、つっかえたりすると、一生懸命歌っている子どもたちの意欲が下がってしまう可能性があります。
少し間違えたとしても、自信を持って最後まで弾ききることを意識して練習しましょう。
ピアノが弾けなくても保育士にはなれるが
ピアノが弾けない人でも保育士にはなれますが、現場でピアノを弾くことが求められるため、なるべく習得するほうが望ましいと言えます。
保育士に求められるピアノの技術レベルは、一般的にバイエル終了レベルと言われています。高いピアノの技術は必要なく、子どもたちが、音楽に合わせて歌える程度の伴奏ができれば、特に問題はありません。
ピアノの学び方や練習方法については、片手ずつ練習したり、遅いテンポから始めたりすると、効率良く練習できます。また、自分の演奏を録画してチェックすることで、苦手な部分を理解でき、部分練習に活かすことが可能です。
また、保育士の資格取得を目指す大学や専門学校では、ピアノが必修科目になっていることが多く、ピアノが苦手な方や全く経験がない方でも授業を通じて学べます。
東京福祉保育専門学校では、オリジナルテキストを使って基礎から丁寧にピアノを教えています。また、ピアノ教室を開放し、自由に練習できる環境が整っているだけでなく、希望者には無料で補講を行っているため、自分のペースでスキルアップすることが可能です。
ピアノは未経験の方やピアノが弾けるようになるか不安な方は、ぜひ東京福祉保育専門学校への入学をご検討ください。