介護福祉士は国家資格にあたるため、資格を取得するには試験を受けなければなりません。
そこで、当記事では介護福祉士の資格難易度について紹介していきます。
「これから介護福祉士になりたい」「介護の仕事に興味がある」という方であれば、資格の難易度は気になるポイントですよね。

資格取得方法にはいくつかルートがあるため、難しそうであれば自分に合ったルートで資格を取る事が大切です。

ぜひ本記事を参考にしながら、介護福祉士に関する知識を深めてみてください。

 

介護福祉士はどんな資格？

介護福祉士とは、高齢者や障がい者を対象として日常の入浴援助や排泄援助といった介護を行う仕事です。
身体介護をはじめとして、生活に関わる家事や雑務、ときには精神的なケアも行いながら利用者様の人生に寄り添います。 主な活躍の場として、老人ホームや訪問介護施設があげられます。

介護業界には、ホームヘルパーや介護支援専門員といったさまざまな職業がありますが、そのなかでも介護福祉士は唯一の国家資格にあたります。 つまり、介護の専門家として、介護を行うための知識及び技術が高いということを国から認められた資格ということになります。

近年、高齢化の影響もあり介護福祉士の登録者数はこの10年間で80万人増加しました。
この数は、平成25年度と比較すると約2倍近くにあたります。

今後もますます需要が高まっていくであろう介護福祉士の資格を取得することで、介護業界にとって必要不可欠な人材として活躍できることでしょう。

参照元：介護福祉士とは：社会福祉法人 全国社会福祉協議会

 

介護福祉士の資格取得のメリット

実は、訪問介護や老人ホームなどで介護職員として働くには、介護福祉士の資格がなくても行えます。
それでは、一体なんのために介護福祉士の資格を取るのでしょうか。

介護福祉士の資格取得のメリットは3つです。

 

①給与

介護に携わる介護職員の中で、介護福祉士の有資格者と無資格者の給与状況を比べてみましょう。

	年収	月収
介護福祉士	4,014,120円	334,510円
介護職員（保有資格なし）	3,340,440円	278,278円

このように、無資格者の介護職員と介護福祉士では月約5万円ほどの差が生まれてしまいます。

参照元：令和３年度介護労働実態調査 ：公益財団法人 介護労働安定センター

 

②業務の幅に差が出る

無資格の介護職員では、勤務する場所も限られてしまう傾向があります。
例えば、訪問介護を行う事業所で働くには、完全無資格のままでは勤務できない決まりがあります。
身体介護においてもできる業務に幅ができてしまうため、介護福祉士の資格を持っていた方が、現場で活躍しやすい人材になります。

 

③価値を高められる

ある程度経験を積んでいくと、介護福祉士という資格を生かして新たな資格や転職に挑戦するチャンスも増やせます。
ダブルライセンスを取り自分の価値を高められれば、転職時に有利に働くことができるでしょう。
また、マネジメント職やリーダー、管理職にもなりやすいというメリットもあります。

長年介護業界に携わっていきたいという気持ちがあるのであれば、介護福祉士の資格は持っていて損はありません。

 

介護福祉士の資格の取り方・難易度

次に介護福祉士の資格の取り方や難易度を解説します。
介護福祉士になるためには、以下の3つのルートがあります。



どのルートを辿っても、介護福祉士国家試験は受験しなければなりません。

令和3年度における、養成施設ルート卒業の介護福祉士国家試験の合格率は72.4％ という結果でした。
福祉系高校のルートの場合は90.4％で養成学校よりもやや高い水準となっています。

例年、介護福祉士国家試験の合格率は70％前後を維持しており、決して合格率が高いというわけではありませんが、低すぎるというわけではありません。

例えば、同じ介護業界に携わる社会福祉士で は、令和3年度の合格率は44.2％という結果でした。
合格率からも、介護福祉士より資格の取得が難しいことがわかりますね。

つまり、介護福祉士の国家試験はしっかりと対策をすれば十分受かる資格と言えます。

参照元：介護福祉士資格の取得方法について ：厚生労働省

 

介護福祉士の資格を取得できる学校とは？

高校入学前から介護福祉士をめざす志があれば、福祉系高校ルートを辿ると最短で資格取得ができます。

しかし、多くの方は一般の高等学校へ入学、卒業するでしょう。
その場合は次のような進路を選択します。



介護福祉士養成施設を選択するのであれば、最短2年で資格の取得が可能です。
養成施設には大学・短期大学・専門学校がありますが、各学校でメリット・デメリットが異なります。

また、養成施設以外の福祉系大学や社会福祉士養成施設に通い卒業すると、さらにプラス1年介護福祉士養成施設に通うことで介護福祉士の国家試験受験資格が得られます。

 

介護福祉士の資格を取得するなら

もしあなたが、「自分は介護福祉士になりたい」という強い気持ちを持っているのであれば、最短で介護福祉士の資格が取得できる介護福祉士養成施設への進学がおすすめです。

なかでも、専門学校は現場ですぐに活躍できるような実践スキルの高い人材育成を目的としているため、介護福祉士に特化した講義を受けられます。

東京福祉保育専門学校の介護福祉学科では、2年という短い期間で国家試験合格を一緒に目指します。
また、当校では無料で国家試験対策を行っているため、合格のための確実な勉強法を学ぶことができるでしょう。
また、アクティブラーニングといってディスカッション型の授業を多く取り入れることで、座って聞くだけじゃない能動的な授業を展開しています。

卒業生の多くが、特別養護老人ホームやデイケアセンターなど多様な職場で介護福祉士として活躍しています。

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